先生の働き方の型づくりをサポート
教員専門ライフコーチ 蒼井櫻子です。
完璧主義や自責思考を背景に、身を削る働き方を続けてきた学校の先生が、自分自身との付き合い方や先の見通し方を構築することで、穏やかに生きていけるよう、コーチングとプランニングで継続サポートをしています。
仕事柄、先生の業務計画の“参謀”的な役割を担うことが多い私ですが、世の中に流通するほぼすべての手帳レイアウトを経て、24時間バーチカルタイプの手帳(CITTA手帳)を愛用して10年目になります。
CITTA手帳にたどり着くまで、かなり長い時間を要しましたが、ゴールから逆算すれば、もっと早く到達できたのでは?と思っています。
さらに、自分らしい手帳の書き方が確立したことで、思考のパラダイムシフトさえ起きたんですよね。
今回は、私が2011年に私立の大規模校に就職してから、うつ病での挫折を経て、手帳を相棒に「自分専用の働き方」を再構築した手帳ジャーニーを3つの時期に分けてまとめてみます。
「自分に合う手帳が、全然わからない…」という先生
「話題の手帳を使ってみたけれど、結局TODOリストになって長続きしない」先生
気持ちのアップダウンが激しく、精神的に消耗しやすい先生
時は2011年。
東日本大震災の直後に、私は大学院を修了し、私立の大規模校に就職しました。担任はなかったものの、配属先はまさかの生徒指導部。
大規模校ならではですが、8名の教員が常駐。
若手の3名が遊撃隊で、部長・主任のほか、指導があったときにガツンとお灸をすえる大ベテランが腕を組んで座る…昔ながらの“怖い生徒指導部”です。
実働は若手3名なので、現場では予期せぬ仕事が次から次へと飛び込み、初任の私には目が回るほどの慌ただしさでした。
手帳は、マークスのホリゾンタル手帳(storage.it)。
書いたtodo通りには進まないし、緊急対応が多かったのもあり、ほとんど機能せず。
当時の私には、「タスクを他の日に動かしたり、内容を調整したりする」というアイディアが、1ミリもなかったのですね。
当時、NHK名古屋の『目指せ会社の星』という番組があり、学生時代から社会科見学のつもりで楽しみに見ていました。
そこで、できる会社員のタスク管理・時間管理を特集した回があり、ある女性の姿に衝撃を受けます。
ホリゾンタルレフトの手帳を使い、タイマーで業務ごとに時間を計測。
「昨日より1秒でも早く終わる競争」を毎日しているのです。
「そっか、タスクの時間を測るっていう方法があるんだ!」
「ホリゾンタルに書いてある時間軸って、そうやって使うのか!」
このとき得た小さな発見が、のちの私の大きな伏線となります。
教員2年目から「ほぼ日手帳カズン」を使用。紙質が薄さに対してとても上等で、とにかく大量に書くことができる代物です。
当時の思考の癖を振り返ると、「よくなるためには、量を増やす」というものでした。
上司や先輩から怒られないように、勤務時間をとにかく増やす。
不安を消すために、やることをどんどん増やす。
手帳のせいでは決してないのですが、私の「べきねば思考」と合わさって、仕事の量はどんどん膨れ上がっていきました。同じ分掌の先輩の業務も引き受けるほど。
その結果、3年目に担任を持つ頃にはうつ病になり、職員室で倒れたというわけです。
以降、定期的に心療内科に通うことになるのですが、ほぼ日カズンが活躍するタイミングがやってきました。
受診時に近況報告が必要になったのです。
日記をつける必要が生じ、ほぼ日の「バーチカルページ」に書き始めました。
心療内科の診察ですから、体調の変化やメンタルの動きを中心に書き留めます。
すると「私の思考って、めちゃくちゃ悲観的で、卑屈で、完璧主義なんだな💦」という現実を正面から受け止めることになったわけですね。
その後、ほぼ日の重さに限界を感じ、「EDiT(1日1ページ)」「バレットジャーナル」に変更しましたが、何となく違うという感覚がぬぐえませんでした。
バレットジャーナルのセットアップは楽しかったけれど、まっさらなノートに自分で1から書く自由さが、当時の私には逆に「行き止まり感」になってしまったのです。
「目の前の1日を見ているだけでは不安になる」
「もっと先を見通したいし、タスク以外の生活にも目を向けたい」
「でも、ページを行き来するのは面倒だな…」
ようやく「何となく違う感じ」を言語化できたころ、私にとって運命の出会いが…。
さとうめぐみさんの著書『手帳という武器をカバンにしのばせよう』と、CITTA手帳の青木千草さんのYouTubeでした。
(CITTA手帳の帯に「自分と向き合う時間がつくれた手帳 教師・30歳」とコメントを載せていただいたことがあります。)
ここで、当時の私にとって最も縁遠いと思っていた「バーチカル手帳の可能性」を知ることになります。
手作りのバーチカル手帳、隂山手帳を経て、いよいよ「CITTA手帳」を購入。千草さんの書き方を参考にして以来、起床から就寝までの24時間を、すべて記録する生活が始まりました。
かつてNHKの番組で観た「タスクの時間を測る」という取り組みも、ここで導入。
実際には開始・終了時刻を書き込むというスタイルに定着し、「この作業には3コマかかるな」と客観的に見積もれるようになったのは、私の働き方改革において、非常に画期的でした。
丁寧に書いていた日記は、バーチカルの隅っこに3行日記として残ります。たった3行が思考を見直すのに活躍してくれたんです。
大きく2点、働き方の軸をくれました。
1つは【本質的な仕事とは何か?】
これに合わないけどやらなきゃしょうがないというタスクには、潔く6割でいいと決めることができるようになりました。
2つめは【嫌いな人には嫌われていい】
特に先輩ですが、若いころから目を付けられないようにと気を遣ってきました。すると、思ってもいないことを言わなきゃいけないシーンが出てくるんですよね。
自分を押し殺し続けると、本心がわからなくなる。
職場の居心地も悪く、不満たっぷりの教員生活になりますよね。
だから、あるとき自分の中で明確に線を引きました。
自分がやってみたいこと・貢献できることに集中すると決めたんですね。
私が人の目を気にしていたのは、私自身が「この人はいい・悪い」とジャッジしまくっていたからなんですよね。だから、相手もそうしているはずだと思っていたわけです。
私がジャッジメントをやめても、する人はします。陰口も伝わってくることがあります。
でも、本当に気に留めなくなるんです。これは驚きでした。仕事に何も影響がないのですから。
バーチカル手帳のウィークリー見開きだけで、働き方・心身の健康管理までほぼすべてを完結させるようになった私。
これが、10年以上かけてようやくたどり着いた「私専用の型」です。今思えば、数うちゃ当たる思考ではなく、明確なゴールから逆算することで、遠回りは避けられたかもしれません。
もし、今あなたが出会っている手帳やtodoリスト、タスク管理に「頭打ち感」を覚えているなら、一度立ち止まって自問自答してみてください。
「私は手帳を使って、どんな生活を実現したいのか?」
一発で答えが出なくても大丈夫です。
「何だか不自由だな」と、感じるたびに考えてみる。
小さな内省の積み重ねが、意外な近道につながるかもしれません。
【お知らせ】
完璧主義や自責思考を背景に、身を削って働いてきた学校の先生が、自分自身と穏やかに付き合いながら、納得感のある生き方・働き方を再構築するため、コーチングとプランニングで継続サポートをしています。
自分のなかにある「働きすぎる思考」や「べきねば」を見直して、
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