こんにちは、教員専門ライフコーチの蒼井櫻子です。
私のところにご相談にいらっしゃる先生は、
こんなふうにおっしゃることがあります。
「自分のしんどさの原因は、職場環境だけじゃない」
「自分の思考自体に辛さの要因がある」
この記事に辿りついたあなたも、同じような感覚ではありませんか?
確かに学校現場をとりまく環境は厳しい。
でも、「みんな頑張っているから」では納得しきれない、
自分だけが感じるらしい息苦しさ、辛さ、悲しさがある。
そんな状態かもしれません。
今回は、1日16時間勤務を1年続けた挙句、
重い鬱になって長い闘病を経験した私が
バーチカル手帳を相棒にして
残業0~2時間に落ち着いた方法を
総集編的にサクッとまとめました。
個別の特性に合わせた
業務効率化・勤務時間短縮を実現する
【先生のためのプランニング講座】でもお伝えしている
働き方を思考から見直す手帳術です。
目次から、必要なところだけ選んで試してみてくださいね。
手帳の話をすると、
「仕事のことだけ書く」という方が少なくありません。
私も初めはそうしていましたが、
「生活の中に仕事がある」という考えに変わり、
起きている時間をできる限りすべて記録しています。
就寝・起床
食事、入浴出発・到着
調べもの、教材づくり、時間配分
資料作成、関係者との打ち合わせ
やる/やったタスク
時間の予測/実績
それぞれを必ず書くようにしています。
当初は、ストップウォッチを使ってみましたが
職員室というのはいろいろなことが起こるもの。
集中して作業しているところに
急に声をかけられることもあります。
内線・外線とわず、電話もかかってきます。
生徒が訪ねてくるだけでなく、
保護者や他部署の教員
教科書・教材会社や写真館、旅行代理店
上級学校・大学からの営業(私は訪問する側でしたが)
——など、
予定していない訪問を受けることもありますよね。
そういうわけで、
手帳には作業の開始・終了時刻を書くようにしました。
「中断」も、記録に含めてしまうのです。
確実に仕事を減らして定時に帰るワークシートの解説動画(一部)
もともと使っていた手帳ですが、
使い方を見直すことにした理由の一つが「睡眠時間の確保」でした。
1日16時間働いていたころは、
睡眠時間が3~4時間程度で疲労をためこんでいました。
一方、鬱が発覚してから
睡眠導入剤を飲むようになったので
1日8時間は強制的に寝る状態になったんですね。
翌日寝坊しないためには
8時間を確保する必要がでてきました。
ということは、
その手前で目標時刻に退勤しなければならなかったのです。
ところが、
出勤・退勤を固定しようとすると
どうしても使える時間とタスク量が合わない
——という事態が生じます。
これは、サポートしている先生方も経験されます。
この現実に直面して、
ようやくやることを減らす選択に移ります。
例えば…
タスク5つのうち、3つできれば合格
4割の「やらないこと」を決める
「結局、何ができればいいの?」を考える
早く帰りたいという思いとは対照的に…
「教員が仕事を削るなんて、あるべき姿ではない」
「優先順位をつけるなんて、生徒を軽んじている気がする」
理想の教員像や完璧主義的な自分と、
現実的な自分の気力・体力との間で
思うように折り合いをつけられない時期が続きました。
「常識だ」「こうあるべき」と思ってきたものが
誰かから刷り込まれたり、
身近な先輩から教わったりしたもので
まったく自分のものでないと気づくこともあり、
自分の価値観を根底から見直すためハードでしたが、
最も重要なステップだということは間違いありません。
詳しくお話した動画はこちら(17分)。画像タップでYouTubeに飛びます。
昔の私も含め、
手帳を使ってタスク・時間管理ができるようになると
「できなかったから別日に」
という判断ができるようになってきます。
そういう現実的な判断をするときに
必要なのが代替日なんですね。
「別日って、いつなんですか?」ということです。
私の場合は、毎週金曜日に設定しました。
月曜日~木曜日にできなかったことを片づけます。
やることがなければサッサと帰って、
習いごとやデートに出かけたのです。
慣れてくると、
敢えて用事を入れて終わらせるという方法をとりました。
金曜の帰りは週明けに備え、
付箋を使って自分への伝言を机上に残しておきます。
プリントの印刷や同僚への伝言、荷物の移動などが対象になりました。
「今日できることを明日に延ばすな」ではなく、
「明日できることは今日やらない」へ変わると
とても気が楽になっていったんですね。
他の先生の様子をみていると、
得意・不得意がよくわかるように
自分自身にも当然あります。
忙しいのに気楽に働いている先生は、
おおかたが得意・不得意に抵抗をしないんですよね。
手帳にいろいろな記録をつけるようになって
セルフモニタリングするなかで気づいたのは…
PC作業が続くと、思考が止まる。
会議・研修は、すぐに飽きる。
職員室・教室にいると気疲れする。
テスト作成に3週間かかる。
デスク左側にものがあると取りやすい。
添削や校正、面談が得意。
ストレスの源を避けながら、得意を活かして仕事を組むように意識してみました。
PC作業を長くやったら、動く・喋る仕事をする。
気疲れしたら、更衣室や作業台で仕事をする。
会議・研修では、
気になるところだけシミュレーションしてバグを探し、
さらに質問すると「ちゃんと聞いている人」風になる。
得意な仕事は、率先して請け負い、苦手な仕事が来ないようにする。
ストレスは、ゼロにはなりませんが、
ある程度コントロールできそうだとわかりました。
自分のエネルギーを割きたいものに集中して突っ込む。
私の得意は誰かの苦手であり、
逆も然りだということも実感しました。
それは悪でも何でもありません。
教員それぞれが特性・強みを発揮できると
協力もしやすいし、スムーズな意見交換を促してくれます。
当時の私が、手帳に書いていたもの
起床から就寝までの行動
各日の予定タスクと予測時間
実際にかかった時間、したこと
仕事中の気づき・価値観
感情の浮き沈み・思考の癖
いつかやりたいアイディア
手帳は一日中見ているので、何でも書くように。
おかげで内省が進み、思考・行動の変容に役立ちました。
そして、手帳を開く時間をもつには…
自宅でも机に開いたままにしておく
仕事中、見るようにPCの下に敷く
電車で眺める・書き込む
週末はカフェで翌週の計画を立てる
お気に入りの手帳カバー、ペンを使う
自分の動線のなかに手帳を組みこむところから
始めてみるとよいかと思います。
どれか取り入れてみようと思うものはありましたか?
一気にやろうとしなくて大丈夫。
時間の記録も書き忘れることはよくあります。
それでも、少しずつデータが溜まっていけばOKとしましょう。
手帳が生活に定着していくなかで
「計画を立てるだけじゃ変わらないんだ」
「書いている自分自身の思考を変える必要があるんだ」
——と気づいた先生は、さらに次のステップに進むことができます。
手帳は生活を変えてくれる魔法の道具ではなく
自分自身と向き合うことをサポートする相棒。
あなたの思考や価値観がどこからやってきたのか?
自己理解を深めることで、
自己否定や自責、完璧主義をもつ自分を受け容れ
無理なく付き合っていくことができるようになります。
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