教員が余裕をなくす本当の理由。忙しさを生む、心のしくみ。


教員が余裕をなくす本当の理由。忙しさを生む、心のしくみ。

こんにちは。

教員専門ライフコーチの蒼井櫻子です。



突然ですが…

「余裕がある」とは、一体どんな状態なんでしょうか?



コーチングのセッションで、よくこんな問いを投げかけます。


「1年後、どんな自分でありたいですか?」
「この時間で、何を持ち帰りたいですか?」



すると、とても高い頻度で返ってくる言葉があります。

それが「余裕」です。



  • 時間に余裕がほしい。

  • 心に余裕がほしい。

  • バタバタせずに、穏やかに過ごしたい。




きっと、多くの先生が一度は思ったことがあるのではないでしょうか。



でも、セッションを重ねるうちに気づいたことがあります。


同じ「余裕」という言葉を使っていても、その中身は、人によってまったく違うということ。



もし今、あなたが


「仕事を終えて家に帰るころには、気力も体力もほとんど残っていない」

「やりがいはあるはずなのに、気持ちだけが置いていかれている」



そんな感覚を抱えているとしても、それはあなたが弱いからでも、頑張りが足りないからでもありません。


ただ、優しさを消耗し続ける働き方が、負担になってきているだけなのかもしれません。

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「余裕がない」と感じるとき、内側で何が起きている?


「余裕がある」と聞くと、



  • 時間にも気持ちにも追われていない

  • 自分にプレッシャーをかけすぎていない

  • 人の目を過剰に気にしない



そんな姿を思い浮かべる方も多いと思います。



では逆に、「余裕がない」と感じるときは、本当に仕事量だけが原因でしょうか?



もちろん、タスクが多すぎるという現実的な問題はあります。ただ、それだけでは説明がつかない疲れ方をしている先生が、とても多いのです。



たとえば、



  • 誰かの言動がずっと頭から離れない

  • 本当は関係のないことまで気になってしまう

  • 一日中、気持ちが落ち着かない



実際に大きなトラブルが起きているわけではないのに、心のほうが先に疲れてしまう。そんな状態、ありませんか。


「余裕がない」原因は、単に仕事が多すぎるから…だけではありません。



ここでは、多くの先生に共通して見られる3つのパターンをご紹介します。


もし読みながら「これ、私かも」と感じるところがあれば、それは責める材料ではなく、
これから楽になるためのヒントです。

気持ちが落ち着かず、感情が忙しくなってしまうとき



他人の働き方や言動が気になって、ついイライラしてしまう。
SNSや職場の空気に触れるたびに、どこか心がざわつく。



私のようにHSPで苦労される先生もいらっしゃると思いますが、敏感・繊細であることだけが要因ではありません。



あなたの中に「こうありたい」「これは大切にしたい」という大事な価値観があり、それが大きく揺さぶられているサインでもあるんですね。



必要なのは「今、私の何が反応したんだろう?」と自分の内側に目を向けること。



感情は、敵ではなく道しるべになります。気づいてあげるだけで、振り回される時間は、少しずつ減っていきますよ。


「みんな大変だから」と、自分を後回しにしてしまうとき


仕事が増える理由が、「断れない」からという先生もいらっしゃいますよね。



「私がやらないと回らない気がする」

「役に立てるのは、ここしかない気がする」

「断るのはサボることだ、いけないことだ」



そんな思いを、どこかに抱えていませんか。



それは評価されたいからというより、ここにいていい理由を守ろうとしてきた結果なのかもしれません。そして、その思考を身につけたのには子ども時代からの長い道のりがあります。



本当の意味で余裕を取り戻すために必要なのは、一気に自己肯定感を高めることではありません。



まずは「断っても、何も奪われないし、何も変わらない」という体験を、少しずつ重ねていくこと。



小さな「今回はできません」を言ってみる。
一つ、仕事を手放してみる。

理由がなければ断れないなら、まずは理由を考えても大丈夫です。



そのあとに、世界がちゃんと回っていることを、自分の体で確かめる。それが、土台を整える一歩になります。


相手の気持ちを先回りして考えすぎてしまうとき



何かを頼まれたとき、「断ったら、この人は困るかもしれない」と考えてしまう



それは優しさでもあります。


でも同時に、相手が自分で考えて対処する力を持っていることを信頼できていない状態でもあります。



人を大切にすることと、自分を後回しにすることは同じではありません。



「相手がどう感じるか」より先に、「私は今、無理をしていないかな?」と問いかけてみてください。



自分の時間やエネルギーに線を引くことは冷たさではなく、相手との関係を健全に長く続けるための選択でもあります。


余裕は、「自分に優しくなる練習」から戻ってくる


余裕のある状態とは、いつも落ち着いていて、迷わない自分になることではありません。



疲れにストレートに気づけること。

「今日はここまででいい」と言えること。



そんな小さな選択を自分に許していける状態のことだと、私は感じています。



もし今、あなたが「どうしてこんなに追い立てられる感じがするんだろう?」と立ち止まり始めているなら、それは変わりたいサインです。


一人では気づきにくい思い込みを、対話でほどいていく


自分の思考の癖や、その土台となるビリーフ、無意識の頑張り方は、一人で見つめようとすると、どうしても限界があります。



だからこそ、責められず、急かされず、安心して言葉にできる対話の場が必要です。



私は、先生が「強みを活かして自分に優しい働き方を選びなおす」ための問いと対話を、メルマガでお届けしています。



無理に変わらなくていい。
でも、気づいたところから、少し楽になっていく。



そんな時間を、一緒に重ねていけたら嬉しいです。



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あなたの余裕は、外に探しに行かなくても大丈夫です。こちらから、必要そうなものをひとつ、最初の一歩として受け取ってください。


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