こんにちは。教員専門ライフコーチの蒼井櫻子です。
突然ですが、あなたは「どうして自分にはこれができないんだろう」「性格を直さなきゃ…」と自分を責めること、ありませんか?
今日は、自分の弱点が気になって工夫しているけれどうまくいかない方に向けて「弱点の克服はしなくても大丈夫」という考え方をお伝えします。
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ここで言う「弱点」には、大きく2種類あります。
「苦手なこと」(能力) 私の場合、高校時代に化学が苦手でした。見たこともないものを式にすることがどうしても理解できず、テスト中にお腹を下してしまうほど。一方で、物理や数学は元々赤点をとっていましたが、勉強を続けて平均点くらいはとれるようになり、楽しくなりました。化学も同じくらい勉強をしていましたが、点数が上がっても赤点回避レベル。大学受験は生物を使うことにしました。どうやっても苦手なことは無理に克服せず、別の得意なことで補うという選択肢があります。
「自分の嫌いな部分」(性格・特性) 完璧主義、悲観主義、他者へのマウンティングなど…人としてよくない、十分でないと自分に思うことがこれに当たります。多くの先生は「なおさなければならない」と考え、自分を追い詰めてしまいがちです。しかし、何年、何十年かけてもなかなか変わらないものを無理に「なおそう」と頑張ることは、大きなストレスになりますよね。
以前もお話ししましたが、「弱み」は「強み」に読み替えられることがあります。 例えば、完璧主義は、他人の表情や文章の微妙な変化に気づける優秀なセンサーです。生徒面談や文章の校正で才能として活かされます。
しかし、もし強みに読み替えるのが難しいとか、対処のしようがないと感じるなら「弱点を克服するのを諦める」という方法を試してみてください。
地球が(北極点から見て)反時計回りに自転することを変えようとする人がほとんどいないように、「自分は完璧主義である」という事実を大前提として、すべてを受け容れてみるのです。弱点が自分の一部だと認めることで、不思議と物事への向き合い方が変わります。
これまでに出会った先生のなかに「仕事を6割で終わらせたいけれど、完璧主義が強くて仕事が進まない」と長らくお悩みの先生が複数いらっしゃいました。
コーチングを受けながら、取り組んでいるものの、どうしても完璧主義を120%発揮してクタクタになってしまう。こうした先生が苦しくなるのは、完璧主義そのものをコントロール・支配しようとするからです。
同じく完璧主義であることを悩んでいる先生のなかには、ご自身でちょうどいい力の配分をサッと見つける方もいらっしゃいます。そういうケースでは、2つのパターンで完璧主義の発揮の仕方を選ばれているようです。
6割で働くことに完璧主義を発揮する: 6割の完成度で仕事を終えるというタスクに、完璧主義を発揮する。
完璧主義を発揮するタスクを絞る: 時間をかけて完璧にしたいタスクを全体の6割に絞る。
これが難しいと感じる方には、こんな問いかけをしてみました。それが「そもそも自分は完璧主義なんだと受け入れたら、どうなりますか?」というものです。すると、多くの先生の表情が和らぎます。
完璧主義を「支配」するのではなく、「受け容れる」ことで、完璧主義自体をコントロールするという道が消えますよね。すると、それ以外でコントロールできるものがはっきり見えてくるのです。
客観的に見て、取り組むことが同じであったとしても、ご本人が違う考え方を採用するだけで、体中の力が抜け、スムーズに行動できるようになります。
先生の真面目さは才能と言えますが、それ自体が「自分自身を好きになれない、受容できない」という在り方に結びつくこともよくあります。
それって、もったいないと思いませんか?そういう生き方を生徒たち、子どもたちに見習ってほしいですか?
不思議なことに「嫌いな部分」を無理になおそうとせず、その事実を受け入れることで、心が軽くなり、「自分らしさ」「自然体」を体感できるようになります。元は嫌いだった性質も、すべてひっくるめて自分だと愛着をもって感じられるんですね。
もし、この考え方が自分一人では難しいと感じたら、無料セッション(60分・GoogleMeetかzoom)にお越しください。
あなたの「当たり前」を一緒に見つめ直し、心がラクになる働き方を一緒に探してみませんか?
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