「喜ばれる仕事」こそ削る。先生が最初に見直す判断基準。


「喜ばれる仕事」こそ削る。先生が最初に見直す判断基準。

女性教員専門ライフコーチの蒼井櫻子です。


あなたは「残業が当たり前」になっていませんか?


私は若いころ、先輩の「教員は残業してなんぼだ」という言葉を鵜呑みにしました。

勤務時間をこえて、ミーティングを設定してくる先輩にも疑問をもちませんでした。



ですが、プランニングを続けて「帰りたい時間」での退勤が日常になると、まったく違う見方になったんですよね。


やらなくていい仕事は存在する。


    やらなくていい仕事なんて、いくらでもあるんです。

    目の前に山積みになった仕事が、一気に消せたらスッキリすると思いませんか?



    今回は、真面目過ぎる先生でもタスクを削れる方法をお伝えします。


    👉 音声配信(Podcast)で聴く方はこちら

    👉 動画(YouTube)で見る方はこちら


    ____________________


    タスクを消すシステム。


    タスクの優先順位をつけるときに緊急度(期限)と重要度の2軸で決めるという方法はよく見ますよね。



    私は、それぞれを3段階でつけてもらうようにしています。

    • 緊急度 1~3
    • 重要度 A~C

    (詳しくはこちらの👉【無料プレゼント】でご覧ください)



    1. 1Aや3Bのように、タスクにランクをつけたときに一番下になる「3C」を消す。
    2. 「3C」でなくても、Cを付けたものは積極的に消す。


    …ということを、プランニング講座の冒頭にはやるんですね。



    後回しにするのではなく、根本から消してしまうというアイディアです。

    とてもチャレンジングな方法ですが、やってみると自己肯定感も作業効率も上がっていきます。



    教員には配慮する相手が多すぎる。


    私の出会う多くの先生方が「全部が緊急だし、重要です」とおっしゃるのには、いくつか理由があります。


    なかでも「仕事相手=配慮する相手が多すぎる」ということ。


    • 生徒・児童、その保護者
    • 地域住民、町内会
    • 同僚、上司(主任、部長、教頭、校長etc.)
    • 公的機関、大学、他校
    • 私企業


    ※ 主任にも、学年主任、教科主任、部署・分掌の主任がいますよね。


    関わる相手の種類が多く、階層やブロックもある。

    それぞれに対応の仕方も異なるのもあり、自分の優先順位を落として問題を解消しようとするという状態を醸成しやすいのかなと。



    人が喜ぶ仕事は、やらない。


    私がプランニング講座の受講生さんにお伝えしているのは、これ。


    「やれば誰かが喜ぶ仕事から削る」です。


    • 子どもたちの喜ぶ顔が見たい!と思うのが教員だ
    • 保護者がわが子の様子を把握できるように尽力したい
    • 同僚や上司に気持ちよく仕事してもらいたい


    …と思いますよね?



    だから、緊急だし重要なんです!と思いますよね?



    いいえ、違います。

    先にやることが終わってからで大丈夫です。


    先にやることとは、以下のようなものです。


    • 明日の授業、長期の授業計画
    • 大会のエントリー
    • 今週の会議資料作成
    • 来週のテスト作成
    • 成績入力


    やらないと生徒も、保護者も、同僚も、上司も、事務さんも困ります。

    つまり「やらなきゃ誰かが困る仕事」が先にやることです。


    やらなければ組織が回らなくなるという業務のことです。


    「やれば誰かが喜ぶ仕事」とは、やってもらえることを相手が期待していない仕事のことです。

    やってもらえたら嬉しいけど、やってもらわなくても特に困らない。


    • 教室掲示
    • 学級通信
    • 部活の日程表


    もし善意のタスクを続けると、自分だけでなく、来年度の担任の首を絞めることになります。


    たまに、できるときで十分です。日常になってはならないタスクです。


    まずは「やらなきゃ誰かが困る仕事」からやりましょう。


    大きく言えば…

    • 成績のように組織に関わる仕事
    • 組織をまたぐ仕事
    • 授業なら、単元冒頭の大前提となる部分



    「生徒が喜ぶ」は思い過ごしかもしれない。

    先生のなかには、責任感・使命感や愛情ゆえに、ついついやりすぎてしまう場合がありますよね。



    期待したほど喜ばれない


    教室掲示や学級通信は、学年末や三者面談でちょっとコメントをもらうかどうか。

    資料やデータをつくるときに、見やすさを追求して苦労したけど、誰も気づかない。



    子どもたちの成長する機会を奪うことがある


    担任する生徒や学年に対して「この子たちにはできないから、私たちがお膳立てしなきゃいけない」と思ったり、言われたりしたことがありませんか?



    私はあります。



    私の失敗・取り組みや、当時周りにいた先輩の指導、元教員の起業家の話など、少ない事例ではありますが…



      お膳立てするほど、いびつな学級経営・授業経営になると感じます。

      生徒たちに任せるところ=余白がしっかりあると、いい具合に力が抜けます。



      何より、こちらに余裕があるので視野を広くとることができて、生徒の変化にも気づきやすくなります。クラスとの信頼関係も作りやすいです。


      穴がないように…と、細かく学年経営・学級経営しようと神経質になると、反対側に大きな穴が空いていることに気付きませんよね。


      生徒たちも窮屈そうな顔をするし、教科担当の先生からも「お前のクラスはやりにくい!」とご注意をいただきました。



      注意事項は伝える必要がありますが、教員側・大人側の正解を教えても、生徒たちには意味がありません。挑戦や失敗を恐れるように、仕向けるようなものです。



      タスクの重要度を考えるときには


      • 「生徒のチャレンジする機会を奪っていないか?」
      • 「生徒たちがやるほうが、うまく回るのでは?」


      と、振り返ってみてください。



      これができてくると、担任がいなくても回るクラスになります。

      生徒たちに任せることを1つ探すところから始めてみてはどうでしょうか。

      ___________


      タスクを消せない理由。


      確実に仕事を減らす、物理的にタスクを減らすには「やれば誰かが喜ぶ仕事」から削ることにチャレンジしてみてください。


      はじめは「何かよくないことが起こるのでは?」と不安に感じるかもしれません。

      それでも、ちょっとだけ勇気を出してやってみてください。



      びっくりするほど、何も起きませんので大丈夫です。
      そもそも、緊急度も重要度も低いタスクを消していくので、やる!と判断しても間に合います。


      それでも消せないときは、緊急度・重要度とはまったく関係ないところに課題が潜んでいます。



      それは、先生自身の思考です。


      何かを恐れているとか、同僚よりも仕事を抱えていないと申し訳なくなるなど…。

      ここに気付くと一気に仕事のスピードが上がります。


      実は、こちらが大きな課題。

      気になる方は、一度無料セッションにお越しくださいね。


      👉 無料セッションの予約はこちら