「嫌いな自分」がとっておきの武器に変わる質問。


「嫌いな自分」がとっておきの武器に変わる質問。

女性教員専門ライフコーチの蒼井櫻子です。


2024年の私は「見ないようにしてきた自分」に光を当ててきました。



特にプランニング講座では「無意識に働きすぎる思考」を根底から整理し、見直すことで改めて「穏やかな気持ちで楽しく働く思考」をつくってきました。


継続コーチングでは、親やきょうだいへの赦し、過去の癒しに時間をかけ、中盤から未来に向けて新しい生き方を描き、実践していくという取り組みを行ってきました。


もちろん、これらは自分を大切にしながら未来を生きていくために必要かつ重要です。


一方で、今後の人生を楽しむためには元来もっている才能を活かすことも大切です。


私たちが元来もっている才能とは「丸見えになっている自分」。

無頓着になっていませんか?


あなたにとって当たり前でも、他人にとっては特別。

それが才能です。

あることが日常になっている部分に輪郭を描いていく作業も、【自己理解】というわけです。


>>>音声配信(Podcast)で聴きたい方はこちら


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「才能」とは癖のようなもの。


今回紹介するのは、八木仁平さんの『世界一やさしい 才能の見つけ方』(KADOKAWA)です。


本書では、【自己理解】を「才能」の面から考えていきます。

「才能」とは、ついやってしまうこと。


なんだかよくわからないけど、ついついやっている。

時間がたつのが早く感じる、早く終われる、自分らしくいられる気がする。


そういう感覚になるようなことを動詞で説明できるときに、「才能」と呼ぶそうです。



興味深いのは、才能がある環境・条件下にあれば短所になり、逆に長所にもなるということ。



誰と、どんなことをやっていると楽しく感じるか?

こういう自分が好きだなと感じるか?



それらがマッチすると、自分の能力が爆発的な威力をもち、持続的に成果をだせる強みに成長します。


学校でも面接指導で「短所、長所について答えよ」という想定問答がありましたが、まさにそれ。


例えば、私の才能のなかに

「シミュレーションで起こりうるトラブルを指摘する」があります。


短所として出てくるときは、極度の心配性。

長所として出てくるときは、リスクを最小限に抑える策を提案する。


こういった具合です。


本書では、才能を見つけるワークがたくさん載っていますが、ここでは3つ紹介しますね。


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才能を見つけるワーク3つ。


① 他人にイラっとすることは?


「なんでこれくらいできないの?」と他の先生に思ったこと、ありませんか?

これこそが、ついやってしまうことなんです。



私の場合は、調べもの。

分からないことがあれば調べる。父から徹底的に仕込まれました笑


起業を考え始めたとき、


どの起業塾に入ればいい?

メルマガの配信はどうしたら?

インスタの画像のつくり方は?デザインは?



全部ひとりで調べて決めました。

起業塾に入ってからは、ググってもわからないことだけを質問する。

人の時間を奪いたくないからという思いもあります。



ところが、現実には

何でも教えて~!と聞いてくる人も

わからないよ~!と素直に助けを求めてくる人もいる。



「調べればわかるじゃん~!」と思いながら

さりげなく参考書やウェブページを紹介する私がいます。



あなたにとって、イラっとすることは何でしょう?


あなたが当たり前にやっている行動が、他人には当たり前じゃない。

この意味がわかりますよね。


② 短所を「だからこそ」で言い換えると?


才能は、環境によって短所にも長所にもなります。

これは短所だと思っていることを長所に言い換えるというワークです。



私の短所のひとつに

「何にでも正解を出そうとする」があります。


独創性がなく、つまらない。

期待される通りのものを出す。



【だからこそ】誰が見ても大きな問題がないレベルのものがつくれる。



好きなものなら100点、120点出したい!という完璧主義が邪魔します。

興味のないものなら準備さえすれば80点取れます。

父に「お前は要領がいい」と言われたときは、「つまらない人間だ」と評された気がしていました。


でも、この才能のおかげで現在インスタの投稿やデザイン、動画や音声の編集、広告の作成など、一人で楽しみながらやっています。

それ自体に興味がなくても、「そこそこできるようになる」ことは好きなようです。



③ 他の人は嫌がるのに、自分には楽しいと思えることは?


他人に「よくそんなことできるね」と言われることですね。


私の場合は、手帳やノートをマメに書くこと。

それがプランニング講座につながりました。


教員時代から「手帳書くの?マメだね~、俺には無理」と先輩に言われていました。

今でもコーチ仲間に「私にはそこまでできないわ」と言われます。


※ 参考

吉田なおこさんとの対談

「正反対!?私たちが辿り着いた最強の時間管理術

 >>>YouTubeはこちら


先生のためのプランニング講座には、手帳を書くことに意味を感じてくださる先生がいらっしゃいます(細かくなくていいですよ!)。


私は計画を実行したときの、実績を記録・確認するのが好きです。

そして次の計画を立てる…ワクワクしますね。


あなたが周りの人から「よくできるね~!」と感心されたり、半ば呆れられたりすることは何でしょうか?


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才能を強みに育てる。


才能を見つける質問から3つを紹介しましたね。


  • 他人にイラっとすることは?
  • 短所を「だからこそ」で言い換えると?
  • 他人は嫌がるのに、自分が楽しいと思えることは?


書き出すことは複数あって大丈夫。

どんどん書いて、共通するものを探せば、いくつかのブロックに束ねることができます。


さらに表現を精査すれば「あなたの才能」が見えてきますよ。


ただ、才能を見つけるだけでは不十分。

そこにマッチしたスキルや知識を掛け合わせることで、成果を生みだせる強みに育てることができます。


すると、自分の強みを活かして仕事を楽しめるようになりますよね。

一方、得意でないことは完成度にこだわらず、サクッと済ませることができます。


あなたの不得意なことを強みにしている先生に頼る。

あなたはその先生が不得意としているものを請け負う。

そういった働き方もできますね。



自己理解を深めた結果、「私の才能をつぶしていたのでは?」と気づくこともあるでしょう。

自分を大切に生きたいと思うとき、才能を活かした生活を考えるのもいいですね。