教員の夏休み40日を充実させる!手帳術と時間管理のコツ


教員の夏休み40日を充実させる!手帳術と時間管理のコツ

教員専門ライフコーチの蒼井櫻子です。



この記事は7月下旬に書いていますが、夏休みに入られたという先生がほとんどだと思います。



実際は3月下旬から令和7年度の準備は始まったので、4ヵ月休みなく走り続けてこられたわけです。



地域によって期間にばらつきがありますが、いずれにしても夏休みは心と体をしっかり休めてリフレッシュする時間に充てていただきたいと思います。



そのためにも、夏こそバーチカル手帳を使ってみてください。


教員の夏休み、理想と現実


授業もない、緊急事態もまずない。

会議に追われることもない。



平素とは違う業務が増えるものの、一分一秒を争うような慌ただしさとはしばらくお別れです。



※ 中学校・高校では、部活が忙しくなるので熱中症関連や他校とのやり取りで気を揉みますし、夏期講習や学習合宿、受験指導を担う先生も多いと思います。



手帳で計画を立てても意味ないよ!と思いませんか?



でも、私の発信をご覧になる先生のうち、7・8月を思うように過ごせた経験のある方は稀ですよね?



クライアントの先生方も苦笑いされます。



「油断するんですよね」

「やろうやろうと思ううちに9月になる」



授業準備、教科教育法や専門科目や分掌に絡む勉強、旅行や趣味、家の片付けなど。



頭にはあるけれど、目の前のタスクに結局追われて、やりたいことが後回しになりますよね。



「あ~、新学期が始まってしまう!」



こんなふうに職員室でボヤいていたのは私だけではないはず(-_-;)



でも、この40日を満足感のあるものにできたら、新学期への自信が生まれると思いませんか?



授業のない今だからこそできる、手帳を活用した“働き方改革の練習”をご紹介します。



👉見る(YouTube)

👉聴く(stand.fm) 


やることリストで夏休みを充実させる方法



仕事も、プライベートもすべて混ぜてOK。夏休み限定でなくて大丈夫です。



  • やらなきゃいけないこと

  • やりたいこと

  • やったほうがいいこと



一気にリストアップしていきます。



それぞれ記号や色を使って、どのグループに入るのか分けてみると、より判断しやすくなります。



これは、手帳巻末のメモページかサブノートに書いて、いつでも見られるようにしてください。



ある程度のところまで書いたら、一度読み返します。



確認してほしいのは「自分が優先になっているタスク」があるかどうか?



先生は、誰かのためにやることを考えるのが得意ですから、そういうタスクが多ければ、敢えて自分を優先にしたものを考えてみます。



  • 授業をする自分自身が楽しい

  • 自分の知的好奇心が満たされる

  • 心も体も癒される



純粋な「やりたい」を見つける練習です



リストができたら



A 夏休みに実行すること

B 新学期以降少しずつやればいいこと

C やらなくていいこと



…にランク分けしていきます。



私が先生方にお伝えしている手帳術では、A~Cをつけています。



特にCの判断が苦手な方がいらっしゃいますが、無料プレゼントの解説動画で基準をお伝えしています。



👉「やらなくていいこと」の判断基準を知る



業務上のタスクは、1つにつき数日から1週間で終える感覚で。予備日も入れます。



旅行は、ホテルや移動手段の予約まで一気に済ませます(前払いがおすすめ)。


「すぐやらない練習」で忙しさから脱却する



上司や同僚の先生に声をかけられたり、一人で作業しながら「あれをやるといいかも!」とアイディアを思いついたりしますよね?



慌ただしさや他人に振り回される感覚が抜けない先生は、すぐ着手しなければ!と思っていることが多いんです。



ところが実際は、すぐやらなければならないことは、緊急事態以外にほとんどありません。



また目先の数日しか視界に入っていない先生の依頼に対し、反射的に引き受け続けていると、「都合のいい人」になってもっともっと急な仕事を振られます。



仕事というのは、全体で取り組むことを除けば



  • 今、自分がやるのがベストなこと

  • 得意な人や経験を積んでほしい人に依頼すること

  • 数日後にやっても大丈夫なこと

  • そもそも必要ないこと




に分かれます。



こういう分類を、9月以降はパッと判断できるようにしたいわけです。



時間的に余裕のある夏休みだからこそ、練習してほしいのが「すぐやらない練習」です。



依頼されたらまず相手に言ってほしいのが2つ。



「具体的に聞かせてもらえませんか?」

「期限はいつまでですか?」



あなたが考えるべきことと、依頼主が考えるべきことを線引きし、あなたにはあなたの予定があることをフラットな姿勢で伝えます。



相手のリクエストを聞いたうえで、自分の持ち味を活かすならどんな貢献ができるか、提案してみましょう。



「〇日まででしたらできると思いますが、どうですか?」と聴くのもアリです。



もし相手が面倒くさがって「じゃあいいや」と言うのであれば、「あらそうですか」で問題ありません。



「フラットな姿勢」とは、相手に敬意を示しつつ、下にも出ず、上からもいかず、社交辞令で興味がある振りもしないという在り方です。



練習が必要ですが、これも夏休みだからこそ試してほしいことです。



絶対に、反射で「大丈夫です。やりますよ」と言わないこと。そして、自分の持ち味を活かした提案をすることです。





あなたは都合のいい人になるのを避けられるし、相手にとっては、仕事の振り方を考えるきっかけになるかもしれません。



何より、提案を含めた議論というのは上司に歓迎されます(これを嫌う上司からは、物理的に離れたほうがいいです)。



手帳のウィークリーページに「まず聞く。持ち味で提案する」と書いておくといいですよ


働き方を見直すための「記録」をつけよう



いつもお伝えしていることですが、各タスクに何分、何時間かかったのかを手帳に記録しておくことです。



そのときの感情、思考、体の反応、周りの動きなどもメモしておくと、よりよい記録になります。



働き方を見直すには、できるだけ現状をありのまま把握するのが一番です。



ただ、手帳を書き始めたばかりという先生でしたら、書く習慣づくりが初めの課題になりますよね。



おすすめは「開きっぱなしにしておくこと」です。



  • 開いた状態の手帳にPCを載せて、少し白い部分が見えるようにする。

  • デスクの浅くて広い引き出しに、開いた状態で入れておく。



ほかには、お気に入りのカバーやペンを使うことなどが挙げられます。

「6割でOK!」完璧主義を卒業する練習



どんなに手帳を使いこなす人でも、100%計画通りに過ごせるということはまずありません。



6割できればOK!

今日のやること5つのうち、3つできれば合格です。



手帳にはチェックボックス付きでタスクを書くのがおすすめです。



さらに、計画する段階で6割でも問題ないように、2~3週間でタスクを捉えていくといいです。



目先の1週間だけに集中していると、すべてのタスクが急ぎになります。焦って自分を追い込んで自己嫌悪になるという繰り返しですね。



もっと先を見ていれば、そういうことが起こらないので、夏休みに練習するのが大事なんです。



  • 資料に載せた表が中心からずれている気がする

  • 読点をもう一つつけたほうがいい気がする

  • 写真を一枚増やした方が喜ばれる気がする



…というところで止めてしまいましょう。まず問題ありません。指摘されたら直す程度で結構です。



以上の4つのポイントを手帳を使って練習してみてください。



手帳を使いこなして、自分を大切にした働き方に切り替えたい先生は、無料セッション(zoomで60分)をご予約くださいね。



手帳の改善方法や働き方の癖などを、画面共有でお伝えしたり、経過を見た上でさらにできることを一緒に考えたりしていきます。



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